初めまして、LifeCurate株式会社 代表取締役の阿部友誉と申します。
わたしは2025年9月4日にこの会社を創業しました。ここでは、創業に至るまでの経緯と、立ち上げた事業への想いをお話しします。
“自分の人生を切り開くための選択肢を増やしたい”という思い
「仕事・子育ては楽しくない」という価値観で育った子ども時代
私は幼いころから周囲の大人や両親を見る中で「仕事や子育ては大変で、楽しいものではない」という価値観を持っていました。
仕事は楽しくないもの
仕事においては、父親から「平日は1日8時間、好きでもない”仕事という苦行”というものを週に5日も繰り返さねければならないものである。なぜなら、生きるには金が必要だからである。そして、好きな仕事に就ける人なんてほとんど居ない」と言われてきました。
わたしはそれを聞いて、「1日8時間も、好きでもないことをしなければならないなんて本当なのか。なんとか楽しめないものなのだろうか。」と疑問に思いながら育ちました。
この価値観は、主には両親からでしたが、わたしの周りの大人はみんな仕事が楽しくなさそうだったように思います。友達の両親・学校の先生、子供のころに出会う大人はみなさん、辛そうに仕事していた記憶です。
でも、まだ会ったことのないような、テレビにでてくる有名人や社長のような人には、「仕事を楽しい」と感じていると言っていました。子どもの頃は、実際に自分の周りにいる人の価値観が正だと思っていたので、テレビの中の人たちが嘘をついているか稀有な存在なんだと思っていました。
ただ同時に、「仕事を楽しい」と思う人がいることは本当である、と信じていたかった自分もいました。わたしは大人になってから、楽しくないことに1日8時間も費やしたくなかった。どうせそんなに時間を費やすなら、楽しいものであってほしいと思っていました。
子育ては楽しくないもの
わたしは父・母に対して、わたしを育てている中で「幸せそう」「楽しそう」なんだろうと感じたことはありませんでした。本人たちがどう思っていたかはわかりませんが、少なくともわたしにはそう見えていました。
ずっとピリピリした家庭内で、いつ怒られるのか、何で怒られているのか、その真意を当時は子どもだったこともあってよく理解できていませんでしたし、今でも真意はわかりません。人を育てるプレッシャーなのか、熱中できることがなかったのか、本当のことはわかりません。
ただ、親が私に対して怒る理由はいつも、お金に関することが多かったように思います。「(お金をかけて通っている)習いごとやりきらないわたしに対して」「(お金をかけて通っている)塾や予備校、受験勉強について、結果がでないわたしに対して」怒られる理由はさまざまでしたが、いま抽象化すると、お金に関することが多かったように感じています。
人は生きているだけでお金がかかります。子どもがいると、自身の生活だけではなく、家族のことも考えて家庭を守らなければならない。人生そのものを私がいることで楽しくないものにしているんじゃないかと思いました。
当時のわたしはそんなに強い人間ではありませんでした。
思い返せば、わたしは実家にいたときいつも、いつ怒られるかわからない怖さの中で生きていたように思います。
そして、主にお金を稼ぐ立場だった父は、仕事を楽しくないものだと辛いものだという価値観でした。
・子供がいる
・家族を守るためには、お金が必要
・お金を稼ぐには、(楽しくない)仕事をしなければならない
・必然的に、仕事という楽しくない時間を費やさなければならないが、全く楽しくない
・楽しくないことに多くの時間を割いていることへのストレスがある
・そのストレスを持った精神状態が家族にも影響する
得てして、このサイクルによって、「家族でいることが楽しいものでない」となってしまっていたように思います。
そして、大人になってから出会った人でさえ、子育ては辛そうな人が多かったです。仕事との両立で葛藤し、子どもの関係で仕事に割ける時間が少なく成果がだせないと悩む人が多かったです。
仕事も子育ても含め「楽しく生き続けたい」と願って行動した20代
仕事に全てを注いだ20代前半「仕事ができる母になりたい」
「仕事も子育ても楽しい」と思う人がいることは本当である、と信じていたかった自分は、まずはなんとか仕事を楽しいものにしたいと思い、まずは大学時代の就職活動にかなり力を入れました。周りの大人に仕事とは何かを問う毎日でした。その甲斐あって、わたしは外資系コンサルティング会社に内定をいただき、新卒で入社しました。
1日15時間以上働きながら、膨大なタスクに対応し、クライアントに向き合う日々でした。働きすぎていましたが、辛いと思うことは不思議とあまりなく、できることが増えて着実に視点があがっていくプロセスが楽しかったです。
当時こんなスケジュールで平日を過ごしていました。
・7:00 :起床
・7:30 :移動開始
・9:00 :出社(日中はずっと会議)
・18:00 :会議祭り終わり・資料作成など開始
・25:00 :退社
・26:00 :ごはん・寝る準備
・26:30 :複業
・29:00 :就寝
20代の前半はがむしゃらに仕事をするだけではなく、他の会社の人にもたくさん会いました。その中で出会ったかたとは複業としてもご縁があったりで、周りから見るとほんとうにずっと働いている人だったと思います。
この頃からわたしは、どんな人生を歩みたいのかと聞かれるたびに、「仕事ができる母になりたい」というようになりました。家にいる母でなくてもいい、ただ子どもを育てる以外にも「自分の人生」を持っている人間になりたい。こう言語化するようになっていました。
人事責任者として働きながら、結婚・出産した20代後半
その後はスタートアップに転職し、人事責任者として採用・組織開発を担いました。数多くの候補者や社員と向き合う中で気づいたのは、「人は自分の素質に合った環境を選んだときに最も力を発揮できる」ということ。人と組織の関係性に強く惹かれ、この分野で自分のキャリアを築いていく決意を固めました。
そして、2023年8月に結婚し、2025年5月に第一子を出産しました。
子育てを始めることには大いな不安がありました。なぜなら、前述した通り、大人になってから出会った人でさえ子育ては辛そうな人が多かったからです。もはや、子育てが辛いというのが通説なのではないかとまで思っていました。
ただし、出産してから、180度考えは変わりました。自分の子どもは想像以上にかわいく、それでいて愛おしい。夜泣きがあっても世話があっても、自分の時間が割かれようとも、子育てというのは本当に尊いことだと思いましたし、辛いという感情を抱くことはありませんでした。
「熱中できる人生を送ることができる社会にしたい」と願って創業した29歳
仕事・子育てが心から楽しいわたし、反対に不安を抱える友人たち
29歳になり、わたしは前述の通り、「熱中できる仕事」「楽しい子育て」ができる人生になりました。
しかし、周りの友人たちは着実に仕事への不安を抱えている人が多いです。それに気づいたとき、ここまでがむしゃらに働いてやっとやりたい仕事に出会うことができ、楽しく子育てができるんだと実感しました。
ただ、楽しくなると分からない中で、ただ仕事をしろというのはなかなかに辛いものです。
わたしはたまたま、仕事を楽しいものにしたいという反骨心的なもので動くことができましたが、なかなかここまで動くことへのモチベーションを保つことは難しいと思います。
仕事も子育ても趣味も「楽しく熱中して生きる」手段を各人が持った社会にしたい
子どもに“仕事や子育ては楽しくないもの”という価値観を引き継ぎたくない。そう強く思い、自分自身が楽しみながら働き、人生をデザインできる姿を見せたいと考えるようになりました。
LifeCurate株式会社の創業
仕事・子育てに限らず、「人生の選択肢を増やすこと」「人生の選択肢を知り、自らの人生を自らの手で切り開くことのできる社会を作ること」を目的として、2025年9月4日にLifeCurate株式会社を立ち上げました。
https://corp.lifecurate.jp/
解決したい課題 – 仕事に熱中できない日本人
LifeCurateが解決したい課題は、「人生における後ろ向きな人」が大半の日本です。

本音では「できることなら働きたいない」人が62.3%
働く上での本音は、「できることなら働きたくない」と回答する人が62.3%。多くの人が後ろ向きな姿勢です。

(参照元:【20代正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2024年(2023年実績)
2024年5月 株式会社マイナビ 社長室 HRリサーチ統括部)
仕事をしたくないと思うことが「よくある」「たまにある」人が95.4%
加えて、仕事をしたくないと感じる人が95.4%もいて、大半を占めています。
(参照元:【500人に聞いた】仕事をしたくない理由ランキング!モチベーションアップの方法も紹介)
「推し活」に向けて生活する日本人
1日8時間以上もの時間を占める「仕事」というもの熱中できないことが多い日本人は、何が楽しくて日々を過ごしているのか。時間とお金を費やしているのは推し活です。自分の推しに、時間とお金を費やし、熱中し精神的な幸福を得ていることがわかります。

(参考:若い世代ほど苦労を感じてでも推し活に"お金"と"時間"を捻出 ―2024年「推し活」の実態調査から紐解くVol4)
オーバーな言い方をすると、推し活のように仕事ができる環境を作ることができるといいのではないかとわたしは考えています。
解決するためのソリューション
キャリアを軸に「人生の選択肢を広げる」プラットフォームを提供します。

「仕事」を推せる環境に
仕事が推せるとかなり充実感が増します。仕事の選択肢が増えれば、その分人生の選択肢が増えるといっても過言ではありません。そのために自分に向いてる仕事を探すことができ、見つけることができる力を持っている人が大半を占める社会を作りたいと思います。
仕事でなくてもいい。「自分が推せるライフスタイル」を作る
わたしは必ずしも、仕事に意識高く取り組む必要はないとも思っています。ただし、仕事以外だったとしても、「好きなもの」「熱中できるもの」は持っておいてほしいと思います。
そのためのライフスタイルの提案ができる情報やアイデアの提供ができればと考えています。
展開している事業
わたしは、人生を自らの手で切り開くための手段を提供したいと考えています。そんな想いから、LifeCurate株式会社では「全ての人が、”自分の素質にあった選択”のできる社会を作る」をミッションにキャリア支援事業・メディア事業を展開しています。
キャリア支援事業 – CareerGallery
CareerGallery – 自己理解型キャリア探索サービス
キャリア診断サービス「CareerGallery」では、AIと統計学を活用した適職診断を提供しています。20代を中心に「自分に向いている仕事がわからない」と悩む方に、自分の素質を理解し納得感を持ってキャリアを選べる体験を届けています。
キャリア開発支援
中長期的なキャリアを切り開くことを目的として、キャリア開発支援のサービスを展開しています。短期的な転職活動ではなく、「各人が自身の素質を理解し、今後のキャリアを考える力を養う」ためのサービスです。
転職活動支援
短期的なキャリア支援手段として、転職活動支援をしております。書類(履歴書や職務経歴書)の添削・面接対策を支援します。
組織・人事支援事業 – HRGallery
経営目的の実現につながる組織・人事戦略の策定と、それを反映した人事制度設計・組織開発、さらにそれらの実行を支える人事機能構築などを多角的に支援します。
ライフデザインメディア事業 – LifeCurateGallery
LifeCurateGalleryは、「働く・暮らす・生きる」のあらゆる選択をテーマにしたライフデザインメディアです。
キャリアや家族、ライフスタイルに関する実体験インタビューを中心に発信し、迷ったときに立ち寄れる“人生の選択のギャラリー”を目指しています。
WorkGallery – 転職サービス比較・口コミメディア
「WorkGallery – ワークギャラリー」は、キャリアや転職を考える人のための転職サービス比較・口コミメディアです。主要な転職エージェント・求人サービスを実際の利用者のレビューと共に紹介し、信頼できる転職の選択肢を提供します。
BabyGallery – 産婦人科・産後ケアホテルの比較・口コミメディア
「BabyGallery – バブギャラリー」は、プレママ・現役ママに向けて妊娠・出産・産後ケアをサポートする産婦人科・産後ケアホテル比較・口コミメディアです。プレママや現役ママが体験談を投稿し、地域ごとの病院や施設の選び方をリアルに伝えます。
WeddingGallery – 結婚式場の比較・口コミメディア
「WeddingGallery – ウェディングギャラリー」は、結婚式を検討するプレ花やカップル向けの結婚式場比較・口コミメディアです。式場探しの参考になる利用者レビューや、費用・プランの実体験を掲載し、理想の結婚式準備をサポートします。
FruitsGallery – フルーツ施設の比較・口コミメディア
「FruitsGallery – フルーツギャラリー」は、「フルーツ狩り」「果物施設」に特化した比較・口コミメディアです。農園や観光施設の体験談を集め、旬の味覚を楽しむ情報を発信します。
おわりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
LifeCurateは「人生をキュレートする力」を、すべての人に届けることを使命にしています。
自分の素質を理解し、自分に合った選択をできる人が増えることで、社会全体がより豊かになると信じています。
これからのLifeCurateに、ぜひご期待ください。










